タイ国立公園では、2021年8月4日よりサンゴ礁に有害な物質・成分を含む日焼け止めの持ち込みが禁止になりました。
日本の沖縄や石垣島、ハワイ、パラオなどでサンゴの白化によるサンゴ礁の減少が問題になっていますが、その原因は地球温暖化や海水温の上昇だけではなく、日焼け止めクリームに含まれる物質・成分も一因だと言われています。
ハワイやパラオでは世界に先駆けて、サンゴに有害な成分を含む日焼け止めの使用を禁止し、サンゴ礁や海洋環境保護に取り組んでいます。
最近では各国でサンゴ礁保護、海洋汚染への対応として、さまざまな法案が施行されていますが、今回タイでは国立公園へのサンゴ礁に有害な物質・成分を含む日焼け止めの持ち込みが禁止なり、新たな措置が施行されることになりました。
タイ・プーケット旅行に出発する前に、『日焼け止め事情』について知っておきましょう!
プーケットから行けるタイ国立公園は?
タイ国内には、多くの国立公園・海洋国立公園があります。タイには現在、155ヵ所(2020年現在)の国立公園・海洋国立公園があります。
プーケットのオプショナルツアーやダイビングツアーで行けるタイの国立公園・海洋国立公園をご紹介します!
【タイ国立公園】タイ国内全129ヵ所
- カオソック国立公園
【タイ海洋国立公園】タイ国内全26ヵ所
- ノッパラッタラ海洋国立公園(ピピ諸島海洋国立公園)
- シミラン諸島海洋国立公園
- スリン諸島海洋国立公園
- ランタ諸島海洋国立公園(ロック島、ハー諸島、ヒンデン、ヒンムアン)
- パンガー湾国立公園
- カオランピー・タイムアン海洋国立公園
- シリナート海洋国立公園
- カオラック・ラムルー海洋国立公園
タイが指定するサンゴ礁に有害な4つの化学物質成分とは?
- オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3、BP-3)
- オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)
- 4-メチルベンジル
- ブチルパラベン
サンゴ礁に有害とされる4つの化学物質・成分の特徴は?
こちら2種類はサンゴ礁にダメージを与える紫外線吸収剤とされています。
ハワイやパラオではこちらの物質成分を含む日焼け止めはすでに使用禁止に!
オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3、BP-3)
UV-A、Bの両方を吸収し、高いSPF値によく使われている物質・成分です。
オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)
UV-Bを吸収する物質・成分です。
こちらの2種類はサンゴ礁にダメージを与える香料や防腐剤とされています。
4-メチルベンジル
香料として使われている物質・成分です。
ブチルパラベン
防腐剤としてよく使われている物質・成分です。
サンゴ礁に有害な物質成分を含む日焼け止めを持ち込んだらどうなるの?
タイが特定する4つの有害成分が含まれた日焼け止めをタイ国立公園に持ち込んだ場合、持ち込み禁止違反となり、10万バーツ以下の罰金が科せられます。
実際どのようにタイ国立公園職員や各ツアー・ボート会社が管理チェックを行うのかは、現時点では明らかになっていません。
多国籍な観光客が訪れるタイ・プーケットで管理徹底するのはなかなか難しいように感じますが、ルールはルールですので、タイ国立公園・海洋国立公園に行かれるツアーに参加する際は、罰金を科せられることがないよう、予め自分の使っている日焼け止め成分を確認しておくことをお勧めします!
日本で人気の日焼け止め使えるの?
日本で人気のある日焼け止めについて調べてみたところ、ほとんどの人気商品には「メトキシケイ皮酸エチルヘキシル」が含まれていることが分かりました。
特にウォータープルーフやSPFの数値が高い日焼け止めには、紫外線吸収剤の成分「メトキシケイ皮酸エチルヘキシル」が使用されている商品が多いです。もし下記商品をお使いの場合には、タイ国立公園・海洋国立公園への持ち込み・使用ができませんので、ご注意ください。
※下記は一部のみご紹介しておりますので、あくまでも参考としてください。
- 資生堂 ANESSA/アネッサ「パーフェクトUV スキンケアミルク a」
※オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)含む
- 資生堂 ANESSA/アネッサ「パーフェクトUV スキンケアジェル a」
※オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)含む
- カネボウ ALLIE/アリィー「エクストラUV ジェルN」
※オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)含む
-
花王 ニベア「ニベアUV ディープ プロテクト&ケア ジェル」
※オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)含む
- 花王 ビオレ「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス」
※オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)含む
- 花王 ビオレ「ビオレUV アスリズム スキンプロテクトミルク」
※オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)含む
- コーセー サンカット「サンカット パーフェクトUV スプレー」
※オクチノキサート(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)含む
2021年版 サンゴに優しい日焼け止め おすすめ5選
どの日焼け止めなら、タイ国立公園・海洋国立公園への持ち込み・使用ができるの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。そこで、2021年現在の商品情報を下におすすめの日焼け止めをご紹介します!
【日本で購入可能な商品(参考)】
日本ご出発前に日本で購入可能な日焼け止めをご紹介!
日本にもノンケミカルの日焼け止めが多数販売されており、各社公式サイトやAmazon、楽天などネット購入もできます。ノンケミカルなら、子供も使うことができ、1本で家族全員でシェアして使えるのも魅力的ですね!
- 資生堂 ANESSA/アネッサ「パーフェクトUV マイルドミルク N」
- 資生堂 ANESSA/アネッサ「モイスチャーUV マイルドジェル N」
資生堂公式HPの商品ページはこちら↓
http://anessa.shiseido.co.jp/products/suncare/
- 大正製薬 コパトーン「プロテクションUVプラス ミルク」
大正製薬公式HPの商品ページはこちら↓
https://brand.taisho.co.jp/coppertone/lineup_blue/
- WELEDA/ヴェレダ「エーデルワイスUVプロテクト」
WELEDA公式HPの商品ページはこちら↓
https://www.weleda.jp/products/detail/12450110
- SURFER’S Diane/サーファーズダイアン「ノンケミカル UV 各種」
サーファーズダイアン公式HPの商品ページはこちら↓
https://surfersdiane.com/
【タイ・プーケットで購入可能な商品(参考)】
タイ・プーケットに来てからタイ国立公園で使用可能な日焼け止めを購入することもできます。タイのドラッグストア(Watson、Boots)やスーパー、コンビニで購入可能な日焼け止めを一部ご紹介!
- NIVEA/ニベア「Sun Protect & refresh Cooling Sun Mist」
- LA ROCHE-POSAY/ラ ロッシュ ポゼ「ANTHELIOS XL 各種」
- ReReef「Mineral-based Reef-safe Sunscreen」
- Claire「Airy Essence UV Protector」
- BIO DERMA「Photoderm Aquafluid」
タイ・プーケット旅行でタイの国立公園・海洋国立公園に行かれる際は、日焼け止めの代わりに肌を日焼けから守るラッシュガード(長袖・レギンスタイプ)、帽子、上着など着用するのもおすすめです!
ノンケミカルや特定成分を含まない日焼け止めを使用することで、肌も環境も守ることに繋がります。
私たちの肌を紫外線から守ってくれる日焼け止めですが、この日焼け止めに入っている特定の物質・成分がサンゴ礁や海洋環境に悪影響を及ぼしているということを理解した上で、新しくできたルールを守って楽しくタイ・プーケット旅行をお楽しみ下さい!